「どうやったら絵が上手くなりますか?」とお客さんからよく聞かれます。
その答えは、たくさん描くことですと私は答えます。
学校などで授業で描く絵だけでなく、似顔絵も描けば描くだけ上手くなります。
なぜか?
それは
①描く度に新たな発見や気づきがある
②線が綺麗になる
③自分の癖がわかる
だからです。
描く度に新たな発見や気づきがある
たとえば同じモデルを描いたとしても、同じ似顔絵は描けないハズ。
トレース(写し描き)するにしても多少ずれたりしてなかなか同じものは描けません。
だから、描く度に違いが出てくるのです。
その違いに対して、それをそよく観察しましょう。
モデルと描いた絵をよく観察して見ると、どこが違うのか?どこが似せられたのか?など新たな発見や気づきを得られます。それを次に生かし続ければ、いいのです。
特に初心者の頃はそのつどつどの差が顕著なので、楽しいと思います。
そして、その1つ1つの発見や気づきなどの経験が、新たな自分の糧やエネルギーとなり、似顔絵作成に活かすことが出来るのです。
線が綺麗になる
たくさん描くことで、引く線が綺麗になります。
最初は迷いながら引いていた線もだんだんと綺麗な一本の線で躊躇なく引けるようになります。
線が綺麗になるとそれだけで絵の完成度が上がって見えます。
自分の癖がわかる
たくさん描いていると、自分の癖がわかってきます。
例えば、線の引き方、得意な顔、苦手な顔、描きやすい顔の向き、描きにくい顔の向きなど。
自分の癖がわかってくるとどういうモデルさんが描きやすいとかがわかってくるので、モデル選びがしやすくなってきます。
描きやすい、やりやすいことばっかりをやっていては、そこだけしか上手くならないので、描きにくい、やりにくいことをあえてやることも大事になってきます。
ここまでたくさん描く理由をお伝えしてきましたが
つまり、「継続は力なり」なのです。
似顔絵の世界はコツコツ積み上げるしかなくて、職人気質な仕事なのかもしれません。
その時上手く描けた!っと思っても、自分の腕も見る目も上がると、見るのも恥ずかしくなるくらいなことが年数を重ねることに起きてきます。でもそれは成長した証。
だからこそ、やりがいや面白みがあるのです。
より上手く、より似ている似顔絵の為に、努力のしがいがあります。
最後にもう一つ上手くなる方法を付け加え。
他の似顔絵師や似顔絵を見ることや、似顔絵でなくても色々なアーティストの絵を見ることも大事。
自分以外の人の絵は、自分が捉えられなかたことを気づくチャンスになります。たくさんの絵を見て自分もこういう絵が描きたいと思う人に出会えたらその人の絵をトコトン観察していいところを取り入れていくことも上手くなる方法だと私は思います。
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